1.雪か幻か 冬の印象による四つの小品より
ピアノ連弾のための四つの小品集。
「秋田の冬は時間という概念を曖昧にさせる。眠りから目を覚まし窓から外の景色を眺めるとそこにあるのはいつも「白」に包まれた銀世界だ。曇り空の遮光カーテンから微かに漏れ出た陽の光が当たって浮き出た白なのか、真夜中の電柱の灯に照らされて映し出された白なのか、純粋に雪明かりなのか、雪のヴェールの前には全てが曖昧な印象になる。舞い落ちているのか、風で舞い上がっているのかもわからない。昼なのか夜なのかもわからない。雪か幻か。」
¥600価格