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クラシックの扉第1回


【 エリーゼのために/ベートーヴェン】

 今日はベートーヴェンの話です。

学校時代、音楽室に行くと誰もが見たことのある、物凄い形相でこっちを睨んでいるあの人。

授業で教えてもらうのは、交響曲「運命」ジャジャジャジャーン!!!

ひたすらに怖いイメージしかなかったベートーヴェンですが、実は非常に恋多き悩ましい男でした。

そんな彼の曲の中で、今日ご紹介するのは「エリーゼのために」。このエリーゼさんもベートーヴェンが数多く恋したうちの1人です。


この曲中で有名な「ミレミレミー」という旋律、実は深い意味があるんです。

そもそも、作曲の技法的な話で、同じことを繰り返すというのはあまり好まれません。

私がフランス留学時代、授業で似たような旋律を作った時には、先生に「あなたはエリーゼシンドロームにかかっていますね。。。」と言われたものです。


あまり好まれない流れ、これをあえて繰り返したベートーヴェン。


ここには、彼が恋に悩んで葛藤している姿が見てとれるような気がします。

ただでさえ自然ではない旋律、それを曲の中で何度も何度も繰り返す、訴える。

音楽の勉強の中では、ロンド(輪舞)という形式の中で、切ない部分、美しい思い出の部分、苦悩の部分と進んで行く。


本当にドラマティックで切ない傑作です。


皆さんも、是非ベートーヴェンが何度恋の苦悩を訴えるのか、数えながら聴いてみてください。


【無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード/J.S.バッハ】

 昔、新世紀エヴァンゲリオンというアニメが大好きでした。

その中で、主人公の碇シンジ君がチェロを弾くシーンがあって、そこで流れていたのがこの曲でした。

中学生ながらに、カッコイイ!!と夢中になったものです。


その無伴奏チェロ組曲、シンジ君は涼しい顔をして弾いていましたが、実際楽譜を見てみるととんでもない曲だとわかります。


確かにチェロ一本なので、旋律は一つなのですが、1小節の旋律を細かく分けると、低音の部分、中間の部分、高音の部分と3部分に分けられていることがわかります。

例えば、低音はソーソーと続く。中間はレーレーミーファーと続く。高音はシラシーシーと続く。


これを同時に考えながら弾いているわけですから、1人三役勤めていることになります。

とんでもない事ですね。。


シンジ君おそらく、アニメ放映前にかなり練習したのかもしれませんね笑




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ブログしっかりはじめてみた。

ブログ正式に初めてみました。 日頃気付いたアイディア、所感、「クラシックの扉」の振り返りなど、載せていきたいと思います。

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